メニエール病と吐き気の関係

メニエール病の付随症状として吐き気もよく起こるものです。メニエール病の吐き気はどちらかというと二次的な症状によるもので、そのメカニズムは乗り物酔いによる吐き気と全く同一です。メニエール病で内耳に異常が起こっていることそのものが吐き気を喚起しているわけではなく、平衡感覚に異常が生じ、その異常に対して脳が混乱し吐き気が発生しているのです。

 

病気に関係なく目を回しすぎると気持ちが悪くなるという現象は皆さんもご存じと思います。また前述の通り、乗り物酔いで吐き気が起こるのもよくあることです。メニエール病では内耳の感覚器が常に異常な刺激を受けており、平衡感覚が狂わされているような状態となっています。その上、発作時には外耳にもその影響が及ぶため、瞬間的に強い平衡感覚のゆがみを感じることとなります。脳はこの情報を統合して理解しようとしますが、メニエール病の内耳から得られる情報はいわばあべこべですので、この混乱によって吐き気が生じることになります。

 

メニエール病の吐き気もやはり元の内耳リンパ水腫を改善しなければ止められないのですが、乗り物酔い薬によっても若干の緩和が可能です。めまいの緩和目的と併せて、乗り物酔い薬を常備しておくといざというときに安心できるかもしれません。また発作時以外に強い吐き気が起こる場合は、メニエール病以外の病気が隠れている場合もあり得ます。必ず医師に相談しましょう。