メニエール病治療のトリセツ

 

メニエール病とは?発症する原因や症状など

 

めまいや耳鳴りなど平衡感覚に関連する疾患は数多くありますが、その中でも特に症状が重く辛いものがメニエール病です。

 

メニエール病は複数の症状が同時に発生するため日常生活に与える影響が深刻で、長期休養を強いられることが多く、さらには治療が難しいため退職を余儀なくされることも少なくありません。そんな難病のメニエール病ですが、最近では改善が見込める治療法も出てきており、取り巻く環境も変わりつつあります。まずはメニエール病について知り、理解を深めると共に早期発見に役立てましょう。

 

メニエール病は内耳のリンパ液が排出障害などによって内耳に過剰に溜まってしまい、しまいにはリンパの膜が破れてリンパ液が漏れ出すことによって発生する感覚障害です。

 

メニエール病は発作的に症状が発症しますが、リンパの膜が破れてリンパ液が漏れ出したときに発作的な症状が現れるのです。膜の破損自体は速やかに回復しますが、リンパ液の排出機能自体が正常に戻らない限りは何度でもこの発作的症状を繰り返すことになります。

 

具体的な症状としては、回転性めまい・難聴・耳鳴り・耳閉感の4つを併せ持つことが特徴です。発作が起きるとこれらの症状が一度に襲ってくるため、その場で全くの行動不能になってしまうことが少なくありません。そのため、運転や高所での作業など急に発作が起きると危険な行動は制限され、日常生活にも不自由を感じることが多くなります。

 

メニエール病とめまいの関係

 

メニエール病と耳鳴りの関係

 

メニエール病は治るのか?完治は早期発見が重要?

 

メニエール病はその激烈な症状ももちろん大きな問題なのですが、何より一度症状が固まってしまうと難治である、という点が最大の問題です。近年では有効性の高い治療法も出てきており、必ずしも治らない病気ではなくなってきていますが、それでも予防に徹するに越したことはありません。

 

最初期ならば様々な治療が有効です。メニエール病に限らず器質性の聴覚・平衡感覚障害は初期に治さないと難治のものが非常に多いため、ちょっとした異変でも病院を訪れて早期発見を心がける必要があります。

 

メニエール病は内耳の中にリンパ液が、膜を破損してしまうほどにパンパンに溜まる病気です。このリンパ液が溜まって膜が破れ、外に漏れ出したリンパ液が様々な症状をもたらす…という一連の障害が何度か繰り返されて体がそれに順応しようとすると、いざ薬などでリンパ液を減らしたり排出を改善しても症状が収まらないことがあります。

 

特にメニエール病が悪化し平衡感覚の一部を脳が代わりに受け持つようになってしまうと、仮にメニエール病自体が完治しても内耳自体がほとんど使われなくなってしまうため、症状が完全に固定化されてしまいます。一方で発作が1・2回の段階でリンパ液を減らすための投薬などが速やかに行われれば、その後は問題なく完治することがほとんどです。

 

前述しましたが、内耳に関連する器質性疾患の多くは最初期に治さないと症状が固定化するものが多くあります。特にメニエール病は症状が重いため、できるだけ早期発見・早期治療によって完治させましょう。

 

メニエール病の診断基準、検査内容など

 

メニエール病は特徴的な症状を有するため、明確な診断基準が存在し基準を全て満たした場合はその場で確定診断、場合によってはいくつかの検査を経た後に確定診断されます。

 

基本的には多少の簡単な検査によって確定診断が可能ですので、症状の固定化を避けるためにも疑いがあればすぐに病院で診断を受けることが重要です。

 

メニエール病診断の基本は特徴的な症状の存在であり、3点の基準を全て満たせばその時点でメニエール病であることが確定します。

 

・10分以上の強い回転性めまいが発作的に起こる
・耳鳴り・難聴・耳閉感がめまいに付随する
・上記2点の症状が他の病気によるものではないと鑑別できる

 

メニエール病は強いめまいと共に耳鳴り・難聴・耳閉感が付随する点が特徴であるため、同時に症状が起こっている場合はメニエール病が強く疑われます。上記3点を満たせばその時点で確定ですが、上二つのうちの1つと、最後の1つを満たす場合はメニエール病の疑いとして精密検査に回されます。

 

確定診断がされなかった場合、聴力検査や平衡機能検査などの基本的な検査の他、メニエール病特有の内耳リンパ液滞留を調べたりすることで診断を確定します。

 

また、メニエール病の確定には他の病気の可能性を除外することが必須ですので、場合によっては血液検査や頭部CTなどといった検査がなされることもあります。これらの検査は基本的に他の病気の可能性を否定するために行いますので、あまり身構えすぎないようにしましょう。

 

メニエール病の治療方法

 

メニエール病は初期の症状が固定化していない場合、投薬によってスムーズに治療が行えます。メニエール病初期では速やかに溜まっているリンパ液を抜き、内耳と外耳を隔てている膜が破損することを防ぐ必要があります。そのため、脱水力の高い利尿薬の類いや、水分の回収を促進するための血流改善薬が用いられることもあります。

 

それとは別に、症状が重い場合は症状を抑制するための対症療法的な薬も出されます。基本的に、この段階で手術などが行われることはありませんが、発作が非常に重い場合は注射・点滴なども行われる場合があります。

 

症状が固定化してしまった場合、根本的な治療として内耳の壁を切開してリンパ液を排出する手術が行われることがあります。ただし、リンパ液の量が正常に戻って器質的には完全に正常な人と同じ状態に戻ったとしても、罹患していた時間が長いと難聴や平衡感覚障害が完全に戻らないことが多いです。

 

特に強いめまいの改善が見込めない場合は、神経を切除してしまうこともあります。神経を切断して内耳と脳がつながらなくなった場合でも、内耳の機能を脳が代償するために、完全に平衡感覚などが廃絶することはありません。ただし聴力・平衡感覚の低下は免れず、一部の症状も固定化することとなります。

 

症状が固定化すると難治、という点は現在でも覆せていませんが、固定化した症状の緩和に有効な薬が見つかったり、あるいは民間療法で改善が見込める生薬がいくつも見つかるなど、今でも研究が進められています。

 

メニエール病の治し方

 

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